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2021年7月19日月曜日

菊竹梅 元はヴィンテージの帯留だと思いますが… ペンダント #VJJ17111



現代に残るアンティークジュエリーも、各パーツに分解され、元の形から切り刻まれて指輪やブローチに姿を変えている姿を見てきた身としては、
ジュエリーが時代、生活スタイルの変化とともに、形を変えて生きながらえていくのは、それはまたジュエリーの側面かなとは頭では理解しています。
でも、心の中では、オリジナルの姿を見てみたかったなぁ、リフォーム後の姿がいまいち好みではないなぁという理由で入手しないことも実際多いです。

とはいえ、オリジナルの形ではないからスルーするわけにもいかない品もたまに目に入り、入手してしまうものもあったりします。
今回のペンダントもそのような品の一つですね。

ちょっと磨きすぎじゃねーの?
菊竹梅の文様とペンダントにした時の位置関係というかデザインバランス的にやっぱ帯留というか、横並びじゃないと落ち着かない!
という思いはどうしても捨てきれませんが・・・

まぁしかし、素晴らしいじゃないですかこの意匠
菊と、竹と、梅。それぞれにダイヤモンドがセットされて・・・
翡翠もなかなかに透明感のあるものがセットされていますし、つや消しやミル打ちの金属の質感の表現方法も多彩で。

装身具としてのジュエリーは、ほぼ明治以降欧米から輸入した文化ですが、
帯留は和装ですから、貴金属と宝石を使う素材としては欧米のジュエリーと同じですが(翡翠と言えば主に東洋ですが天然石を使うという意味で)、表現されているものは日本文化を強く感じます。

翡翠は色の濃淡ありますが、割としっかり色もあって透明感もありますよ。
ほんのりグレーがかっている感じもありますが。
内部に、インクルージョンのもやもやした感じもあります。
木の板背景のものはちょっと暗く写りすぎで、黒板背景のものは色の鮮やかさが強調されすぎな感じです。

バチカンはありきたりの、板を曲げただけのものではなく、ダイヤモンドが3石セットされているあたりは、特別な意匠に対するリスペクトは感じられます。
バチカン付近の梅の花ビラのミル打ちは消えてる箇所もあります。
ん~、これも磨いちゃった?

オリジナルが作られた時代は、どうでしょうか?
昭和だと広すぎますね。
昔からのキャリアがある職人さんが、昭和50年代前後?に作ってそう
という印象はありますが、断定的なことは言えません。

刻印は D0.45 のみ
帯留だった時の外した金具に入っていたんでしょうね。
プラチナと思って紹介しています。
納品前には検査します。

メンテナンスの後納品いたします。



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2021年7月11日日曜日

カービング翡翠 手巻き唐草 P.m900 ペンダント 昭和ジュエリー #VJJ17021




お久しぶりでございます。
まーいろいろありまして、なかなか更新ペースを上げたいと思いつつ、
上げれなかったりの日々でして・・・

さて、日本製のヴィンテージのペンダント
中華圏で見そうなカービングされた翡翠に手巻き唐草。
正直翡翠は大したことありません。
このペンダントで面白いなと思うのは、プラチナの細工ですね。
現代の量産枠に見慣れていると、退屈というか無表情、無個性というか・・・
そういう視点を持っていると、
細工の良しあし、表現方法に目が行きがちになります。
一度そういう見方をするようになると、ちょっと前のようには見れないところもあって、
それが良いのか悪いのかはわかりませんが、私はそういった視点を大事にしていきたいなと思っております。

例えば、唐草、唐草は、金やプラチナの細い板を曲げてロウ付けしていくのですが、
単なる曲げた板ではなく、注意深く見ていくと、
板が均一の厚さではなく、先端に行くにしたがって薄くなってる
とか、
先端の角が90度のいわゆる直方体を曲げているのではなく、先を斜めにカットしてる
とか・・・
要は、唐草の先端をシャープに見せようという意図を垣間見ることができます。
多分、デザイン画の時点では、そういう指示はないと思うんですよ。
そういう細かい部分は職人さんの意思が見え隠れしているというか、
鋳造の量産品だとそういう対話はできないって事でもないのですが、正直退屈なものが多かったりするんですよね…

唐草の先端が~
とか、言わないとわからない世界というか、一度聞いてしまうとそこが大事なことのように思えてくるというか…
あまり気にしすぎちゃいけないというか、だからめちゃくちゃすごいんです、付加価値すごいんです。とか、そういう話ではなく、
そういう視点って大事と思うんですよね。
ということをお伝えしたいのです。

それは、うちの品物選んでくださいとかそういう話ではなく、日々の生活の中でそういうことに気付けることって楽しくないですか?

・・・・うーん、こんなこと書きだすと終わらないな、この文章・・・・

まぁ、要するに
皆さんの身の回りにあるモノに関して、もう一度じっくり向き合ってみましょうよ。
ということなんです。
次から次から新しいものを得る
ではなく、足元にあるモノとしっかり向き合ってモノと対話してみましょうよ。

そういうことをお伝えたいんですよね。

翡翠は植物っぽい感じはありますが、何を表現しているのかよくわかりませんし、
ペンダントとしては、どんぐりだとしたら、翡翠のカービングはあり得ないけど、
大人になった少年アシベ君という言葉が頭に入ってからは、これが何を表現しているのかを考える頭がフリーズしてしまっております。
すみません。

繰り返しになりますが、翡翠は大したことありません。
原石のガサガサしているところも残っていますし、インクルージョン、亀裂あります。
ガサガサしているところは、肉眼だと?接着剤?って思いましたが、ルーペで見るとそうではありませんでした。

ネックレスを通す輪っかのところも、あまり見ぬ形状ですね。
もちろんこれも手作りで、
既製品を使いました~ 的な感じがないです。

日常生活で、ぐるりと周囲を見回しても、職人さんが手作りしたものなどますます目にしなくなってきていますね。
規格化、量産化されたものはそれはそれでその良さはあると思います。
でも、腕のある名もなき職人さんの作った品物。
そういったモノへの視点も忘れないようにしていきたいなと…

時代は、どうなんでしょうね?昭和40‐50年代?

刻印は P.m900(陽刻)

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



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