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2023年2月26日日曜日

難あり 角サファイア ラウンド&角メレダイヤモンド 千本透かし ミル打ちリング #10 #VJJ32231 #VJJ肥前屋 昭和ジュエリー



日本の職人技で作られたヴィンテージリング

四角にカットされたサファイアが四隅をしっかりと守られながらセットされています。

サファイアはまぁ濃いめの青。裏が埃まみれの状態での解説はやや乱暴かもしれませんが、洗ったら透明感増してもう少しメリハリのある輝きになるかな?と・・・(洗えよ!というツッコミはなしでお願いします。気が向けば洗います)

脇に2石のラウンドのメレダイヤモンド。その隣にスクエアカットのメレダイヤモンド。面数の少ない感じがダイヤモンドの透明感を楽しめて良いですね。

さて、こちらのリング。沢山のパーツを組み合わせて作られていますが、石座の部分のろう付け箇所が外れています。
これを修理するのが結構な外科手術になります。

人気ありそうだけど、面白みのないものよりは、
誰も見向きもしなさそうだけど、こりゃ面白いな。というものを扱うのが好きなので自然とこういうものを扱う機会も増えちゃいますが、
次々とルーチンワークのようにいかないので、なかなか次々と紹介できません。
まぁでも、面倒で大変そうだけど扱いたいと思っちゃうんだから仕方がない。
そして、それだけの魅力がこのリングにはあると思っています。

石座は手作り、アームも手作りだと思います。
アームは面取りされていますが、中央、その脇の斜め、中央に対して直角の面の5面の面取り。
何を思って、どういう依頼でこのリングが作られたのでしょう?
それとも職人さんの性分?だとしたら、この方の他の作品を見てみたい。

外れたロウ付けの修理、仕上げの後に納品いたします。
修理の工程上リングを切らないといけませんので、こちらのリングに関しましては大幅なサイズアップではなければサイズ直し無料でいたします。

ちなみにこちらのサファイア。修理の際に枠から外して再セットという方法ができません。非加熱だったとしても、修理の工程上熱を使いますので、低温加熱という判断になってしまうかもしれません。
そもそも現状で加熱か非加熱かがわかりませんので、通常の加熱されたサファイアと思っていただければと思います。

時代は、昭和40-50年代?

刻印は P.m(陽刻) 、0.32 、 .80

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



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合成ルビー 彫り ミル打ち リング #13.5 #VJJ32221 #VJJ肥前屋 昭和ジュエリー




随分と時を経てそうな日本で作られたヴィンテージリング
透明感のある合成ルビーがセットされています。
合成ルビーってどれもいっしょでしょ?と、以前はそう思っていましたが、実際にいろいろみてみるとそれぞれ違うんですよねぇ。面白い。
どういう理由でとかそういうところまでは踏み込む余力はないのですが、カット以外にも理由はありそうですね。

合成ルビーは細かいキズはありますが、枠の状態などを考えると石を擦らないような気づかいをもってよく使われていたことがわかります。

爪は十字方向に二本爪。
これは一本爪よりは安定しやすいと思います。
現時点では一本爪が折れて、爪も緩んでいますので石が動きます。
爪を作り直して、石を締め直してお届けします。

石座の透かしはハートや三角で透かされています。
直線的な千本透かしも良いですが、わざわざ手作りでこういう透かしをしていくところがなんだか良いですよね。 

石座の両脇は彫りと透かしが施されております。
裏側は、裏抜きのように見えますが、というか言い方によってはそうなのかもしれませんが、
こちらは鋳造ではなく、手作りで作っています。
アームの細さなどなど考えると地金を極力使わないようにする中での工夫というか、、、
裏を抜いて、付け心地が悪くなっているリングもよくあるのですが、こちらは指にあたる部分は少し幅を持たせているので、指に当たる感覚は痛いという感じではありません。
鋳造で作って、重量抑えて、仕上げも適当で付け心地悪い。と言うようなものとはちょっと違うんですよね。
全て見た目で判断する人にとっては同じように見えるかもしれませんが、
作り手の考え方や時代を考慮していくと、同列には扱えないなぁと・・・
その時代時代でも変わってきますよね。細く軽くなるのを避けて10金で作ったらよいのか?等
正解はないと思いますが、安く安く作ろうと思うとこんな彫りとか入れないわけですしね。

こちら、千本透かしの前の時代というかそんな感じだと思いますが、
まぁ、この透かし可愛いですよね?ハートと三角。。。
千本透かしの時代だと、直線、もしくは丸に二本線の穴透かし等バリエーションが少ないのですが、
透かしに個性があって面白いですよねぇ

石座は手作り、アームも手作りだと思います。

サイズ直しの痕跡あります。

仕上げ他メンテナンスののち納品いたします。
(爪の修理、リングをまっすぐにする等も致します)

時代は、うーん。昭和40年代以前?
戦後のように思いますが、実際のところわかりません。






 

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2023年2月20日月曜日

色彩と透明感 オパール ミル打ち 和彫り リング #9 #VJJ32201 #VJJ肥前屋 昭和ジュエリー



日本製のヴィンテージリング
透明感がありつつも、しっかり蛍光感のある緑メインとちらほら青の点々と光にかざしたり、陽にかざしたりすると夕焼けのようなオレンジが現れます

オパールの表面には小キズが少しあります。
大きな気泡のように見えるのは裏側が欠けてるのかな?とも思いましたが、無色の接着剤がついているのかな?とも思えます。
内部にもインクルージョンが確認できます。

ダウンライトの光が多数写りこんでいる写真もありますね。
見る場所、撮影する場所によってジュエリーはだいぶ変わってきますので、本当の見え方という「本当」というのは身につけていろんな場所で見てみないと見えてこないというかなんというか…

こちら、千本透かしではなく透かしがほとんどないタイプです。
パッと見はずいぶん時を経てそうですが、地金の使い方を見るとだいぶ地金を使えるようになってきた時代のものかな?
と、思ったりもします。

アームが指の腹の方に来るほど太くなっています。
面取りされているのですが、一回は仕上げされているかと思います。
研磨の工程で強く磨いて凹凸のメリハリが少し無くなってるのかな?
と、思います。
昔のまんまの薄汚れた状態で入手できるとよいのですが、人から人にわたる過程でだいぶ元の姿から変わってしまう事ってあるあるですね。
ネットの取引では、石を乗せ換えたりやりたい放題のところもあるので、何が本当なのかわけわからなくなりますよね。
いろんな方向から眺めて辻褄があっているかどうかを見極めていくのは結構手間がかかります。
見た目良ければそれでいーじゃん って人にとってはどうでもいい事でも、
やっぱり自分は気になりますねぇ。

地金の重量をあまり気にしなくてよくなってきた時代に、いぶし銀の熟年の技を持つ職人さんが作ったのかな?
どうなんでしょうかねぇ?

時代は、昭和50年代前後?? 幅を持たせると昭和30年代~60年代 って広すぎですね💦
地金の使い方に昭和50年代前後感を感じるんですよねぇ~
ってことで、昭和40‐50年代前後?
違っていたらごめんなさい

刻印は K18(陰刻)

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



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