検索

2022年4月29日金曜日

タイガーアイ 王冠透かし スカラップ石座 K18 リング #9.5 #VJJ24071 昭和ジュエリー



昭和の時代に日本の職人さんによって作られた王冠透かしのリングです。


千本透かし、王冠透かしにしては小ぶりな石と石座ですが、石座の縁がスカラップ的なデザインとなっています。


キャッツアイ効果を高めるためだと思いますが、石の縦方向で尖り気味のカボションカットです。

斜め方向に亀裂ではありませんが、斜めに走っているインクルージョンがありますので、そんなに高品質というわけではありません。

でも、合成石全盛の時代に、小さいながらも天然石を使用しているところはポイントですね。


石座は手作り、アームも手作りだと思います。


結構な使用感と、爪に結構汚れも詰まっていますので、ずいぶん使用されてきたのだろうなという雰囲気はありますが、爪は今でもしっかり石を掴んでいます。

千本透かしリングは爪が十字方向にあるものがおおく、構造上ぐらつきやすかったりしますが、こちらは、石のサイズ、横が三本爪等ぐらつきに関してはあまり心配いらなさそうです。


時代は、昭和30〜40年代でしょうか?


刻印は K18(陽刻) 、 丸にY?(ブランド?工房?わかりません) 


仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。





>> VINTAGE JAPANESE JEWELRY  ショッピングサイト


2022年4月1日金曜日

紫がかったルビーにルビーの二重取り巻き 脇にこっそりダイヤモンド リング #14.7  #VJJ23211 昭和ジュエリー



 10年前だったらありふれていたように思っていたものも10年経てばなかなかみる機会がなくなったのか、それとも自分の感覚が変わったのか・・・ ルビーのリングとして考えた場合、色がTheルビーという感じではないのですが・・・ そんなことより、そもそもちゃんとしたルビーのリングを見る機会も減ってきている状況になってくると、そんな前置き要らないか? …いや、そこはちゃんとお伝えしておいたほうがいいか・・・ ルビーのリングというよりは、可愛い手巻き唐草のリングに紫がかった赤色の石がセットされているとお考えいただいたほうが良いのかな? と、思ったりもします。 唐草といえば、石座を高く高く上げて腰高にして、その空間に唐草を埋めるものが多いですが、こちらは石座を横に広げて腰を低く抑えつつ唐草を入れてます。 現代感覚ではわざわざ見えない部分に一手間ふた手間加えずに、シンプルにシンプルに作りがちですが、当時の職人さんの飾りへの意識というか、装飾を加えたくなる気持ちが滲み出ているようで見ていて気持ちが良いですね。 使われているルビーも、中央は何気にオーバル、取り巻きは何気に角とラウンド・・・ 配置も一巻き目は◯⬜︎◯⬜︎の並びですが、 ふた巻き目は⬜︎⬜︎◯⬜︎◯という並び・・・ こういうのあまりみないですよねぇ~ 現代感覚だと、欠けやすいという欠点を嫌ったりで、そこに角のメレを使うかな?という感じもあります。 そもそも、爪留めした小さなパーツを、ぐるりぐるりと二重に取り巻いていますが、そもそも手作りでこんなにパーツの多いジュエリーを作らないというか・・・ というか、ルビーにルビーの取り巻きのリングもそもそも見ないですね。 よくあるようで、探してみると意外と見つからない感じですね。 脇のダイヤモンドも隠し味的な感じにこっそり付いていますが、これがあるのとないのではだいぶ印象も違いますしね。 ルビーは、角の部分がわずかに欠けているものがあります。 石座は手作り、アームも手作りだと思います。 サイズアップの痕跡あります。 時代は、昭和40-50年代でしょうか? 刻印は 0.40 、K14(陽刻) 、1.87 、0.04 中央が0.4ct 、取り巻きの合計が1.87ct、脇のダイヤモンドが0.04ct ということだろうと思います。 中央宝石研究所ソーティングメモ付き 仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



>> VINTAGE JAPANESE JEWELRY  ショッピングサイト


リフォーム?? ロードライトガーネット 捻り梅 K18  ペンダント #VJJ23241



ロードライトガーネットのペンダント18金枠

石のセッティングは
捻り梅という爪留めがなされています。日本で生まれたと言われているセッティングでして、爪という機能を花という表現しつつ、爪という機能も持っているナイスデザインだと思います。可愛いですよね。

枠は鋳造
手作りではありません。
残念ながら、ちょっと雑というか、鋳造のレベルがちょっと低め😓
根拠は、窓として綺麗に空間が開いているべきところに地金が流れていて窓が空ききっていないナドナド
とは言え、爪のあたりなどはエッジが立って荒々しくて
現代的な感覚のピカピカに磨きました
的な雰囲気がないのが不思議です。
こちらの捻り梅の爪、正面からの第一印象は悪くないんですよね・・・
そっか、当時細かい部分は磨けなかったとか、エッジを立てることにこだわりがあったのか理由はわかりませんが、小さな爪にしっかり角があるんですよねぇ。。。
爪の部分はヤスリで削ったのかな?
整っているわけではなく、やや荒々しくはありますが、なんだか、現代的のジュエリーの丸っとして整った爪と違う香りが・・・
そう考えると、このペンダント面白いかも。

そして、こちら元々ペンダントだったのだろうか?
という思いもあります。
指輪だったのでは?と思っているのですが、指輪であったという痕跡を掴めないのでなんともいえませんが。。。

ひねり梅だから珍しいとか、短絡的に考えている人も多いかもしれませんが、高い技量で作られているかとか、丁寧さがあるかとか、どういう考えのもとで作られたのか?そういうところに思いを巡らせる事は大事だろうと思います。
ジュエリーにとって作りの要素は大事かと・・・
手作りがよくて鋳造がダメとかそういうことではなく、
鋳造品でもちゃんとしているものはちゃんとしていますし、手作りでも雑なものは雑ですし・・・
人それぞれ、コレクションの指針はあると思いますが、
コレクションがチグハグで統一感がない場合が、コレクションは一本筋が通っているか?
を、たまに思い返してみるといいかもしれません。
良品を集める
と決めている方にはオススメ致しません。
まぁ、そうでない方にも特にはおすすめしませんけどね😅

ガーネットのコンディションはごく僅かに欠けがあるものの綺麗です。
それを考えると指輪ではなくペンダントだったのかな?と、思ったりもしますね。
うーん、まぁでもペンダントではなかったような・・・
でも、指輪だったという痕跡も見つけられないので、うーん・・・

とか、そこについては答えが出ず悶々としています。

時代は・・・
わからないですねぇ
平成や昭和の後期ではないと思います。
これがオリジナルの姿か、リフォーム後の姿かもわかりません。

刻印は バチカン裏に K18(陰刻)

宝石総合科学研究所ソーティングメモ付き

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



>> VINTAGE JAPANESE JEWELRY  ショッピングサイト


ブログ アーカイブ