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2022年12月6日火曜日

オパール ダイヤモンド取巻 千本透かし Pt リング #13.2 #VJJ2D061 #VJJ肥前屋 昭和ジュエリー


オパールがセットされた日本製のヴィンテージリング

この時代のリングでこのオパールの雰囲気はちょっと珍しいかなぁという印象。
普通だと、もっと白くて透明感のない感じというか、もっと斑が細かい感じのものが多いものを見てきたのですが、今回のものはチラチラチラと遊色を楽しむタイプではなく、ダイナミックに色が変わるタイプです。
見慣れないので、これって石を乗せ換えてるのかなぁ~~
と、思いながらいろいろ見てますが乗せ換えではなくオリジナルと判断しています。
オパールの内部にはシワのようなインクルージョンがあります、表面にも小キズがあります。カンがあるように見えるなぁ~と眺めていますが、カンは無いようです。
カンは採掘後にできるものですから、採掘後きちんと製品管理され市場に出されたものかと・・・
職業柄、わぁキレイ、キラキラ―♡、とか感じるばかりではなく、何か不自然な点はないか?とか、問題点はないか?とか、そういう視点をもって見ないと、変なものをどんどんつかまされてしまいますので生きていけません。
ですので、今回のこのオパールは見慣れないなぁ~という印象で、最初は「大丈夫かぁ??」という目で見てしまいました。
でも、いろいろ検討しても問題ないという事を確認した後はこういうものがあるんだなぁ~ と、楽しく見れますね。
直感的なものを楽しめばいいじゃんという見方もありますが、それはそれでよいとは思いますが、いろいろ理屈で考えて言った上で感じ取れる感覚というものもあります。

オパールは十字方向に爪止めされています。
周囲はミル打ちで装飾されています。
周囲は覆輪留めのように見えますが、覆輪留めではありません。
枠にも少々の使用感があり、オパールにも表面の小キズは確認できます。

取巻のダイヤモンドは綺麗です。
小さい爪でちょんと引っ掛かっている感じすごいですよね。
頑丈に頑丈にとごつい枠もいいですが、こういう攻めた爪留め良いですよね。
作られて何十年経ても落ちていませんので、使われながらも丁寧に扱われて今に至るという感じですね。
粗っぽく扱う人にはお勧めできませんが、繊細な爪に、繊細な千本透かし。
良いですね。
覆輪留めの周り部分ですが、場所で言うとオパールを支えている金属部分ですが、鏡面光沢のように見えてそうではないんですよね。
へらか何かを押し当てて平面を作っているのと思われますが、つるつるではなくて、波打っているんですよね。現代だと、モーター使ってバフがけしてつるつるピカピカにしてしまいがちと思うのですが、そうではない価値観、工程でモノ作りがなされていることをこの小さな作品を通して感じることができます。

サイズアップの痕跡あります。

時代は、昭和30-40年代前後でしょうか?

刻印は P.t(陽刻)

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



>> VINTAGE JAPANESE JEWELRY  ショッピングサイト


2022年12月5日月曜日

ミキモト あこや真珠 K14 リング #10.2 #VJJ2 #VJJ2D051 #VJJ肥前屋 昭和


昭和のミキモトのあこや真珠のリング
真珠は約7.1mmのやや小粒
 
リングに使用感があり、真珠の表面にも細かいキズはありますが、輝きを損なうほどではなく、今でも綺麗に輝いています。

直線で構成されたデザインで、枠は細め
現代の感覚にも似ているもののどこか懐かしさを感じますね。

枠は鋳造だろうと思います。

サイズ直しの痕跡あります

時代は、昭和40‐50年代でしょうか?

刻印は <>の中に貝М(ミキモト刻印) 、 K14

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



>> VINTAGE JAPANESE JEWELRY  ショッピングサイト


2022年12月4日日曜日

まあまあ透明感のある翡翠 手巻き唐草 Pt900 リング #14 #VJJ2D041 #VJJ肥前屋



翡翠のリング

まあまあの透明感あります
色のムラもあります。
全体的にほんのりグレーがかっています。
表面のコンディションは良いです。

っと、辛口っぽく書いていますが、
辛口にかいても、褒めまくっても、翡翠が変わるわけではないですからねぇ~
では、これより透明感があって綺麗な翡翠簡単に見つかりますか?
という気持ちもあったりします。
結局のところ、おひとりの方にお届けしかできないわけですから・・・
って事ですね。
というか、だからと言って、こちらがめちゃくちゃすごい翡翠とかではないですよ。
写真は思うように撮れませんでした💦トップの写真雰囲気が割と近いですかね?ちょっと明るく写りすぎてる感もありますが。

十字方向に爪止めされております
十字方向の爪は少し緩んだだけで石がぐらつきやすいので、その後斜め方向の爪になっていくのですが、この十字方向の爪ってのがいいんですよね。

石座は手作り、アームも手作りだと思います。
石座は、手巻きの唐草で装飾されております。
その上には窓
そんなに石座を上にあげていかなくてもいいんじゃないかとも思いますが・・・
おまけに両脇にプラチナの玉とV字の装飾
より存在感を出したかった時代なんでしょうね。
目立ってなんぼ、より豪華に。という事が正解であった時代というのはある意味うらやましくもあります。
アームは石座に付いている部分は二股に分かれており、溝もあるのですが、
あえて溝を彫っているわけで、ひと手間かかっているわけです。
コストを抑えるよりも飾りたい。
時代の空気が感じられます。

鋳造でどばーっと何個も作って、電気の力によるモーターの力でどんどん磨いて・・・
という製品を大量に見ていると、テクノロジーの発展によってその工程も当然変化していき、効率の悪い工程は無くなっていく運命にあるのは頭では理解できますが、
職人さんの手によって、曲げたり組み上げたり、彫ったりしたものを見て、その作成過程を想像するとなんだかほっこりしますね。

使用感ありますので、枠に小キズあります。
サイズ直しの痕跡あります。

時代は、昭和50年代前後でしょうか?

刻印は Pt900(陽刻) 、 4.26

付属品 中央宝石研究所ソーティングメモ

仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。



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