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カボションカットされた大粒のアメシストの周囲にベビーパールがぐるりと爪留めされた昭和に作られた帯留
アメシストは色は明るめで透明感を感じますが、内部に大きなインクルージョンがあります。
ただ、こちらは作品の出来具合、地金の使い方を考えると、宝石のランクを落として作ったというよりは、当時選べる選択肢の中ではきちんと選んで制作したように思えます。
時代がいつ頃のものなのか?という事に関しましてとても悩みますが、
それはさておき、地金がしっかりと使われています。
重たいから高級だとかいうそういう野暮な価値観ではなく、
枠をしっかり作り込んで、裏側もきちんと透かして装飾しています。
こちらは、パーツを組み上げていったのではなく、輪っか状のものを削って透かして石座の上部の部分にロウ付けしたもののようです。
極小のミル打ちも良いですね。
リングだと、すり減っているものがとても多いですが、帯留は何かにあたるなどということがあまりないのでしっかり綺麗に残っています。
ベビーパールは爪留めのみ、真珠用の接着剤を使っていないんですよねぇ〜
もちろん、接着剤を使用している方が落下のリスクは減らせるのですが、この小さな球を爪留めしてるんですよね。
で、その爪はどうやって作るのかというと、タガネを槌でコンコン打ち付けながら、鏡面んてきな平面を作りつつそれと同時に地金を起こしていって爪を作ります。
。。。説明下手ですみません。
要するに、手作りで、面を作るときに同時に爪を作り上げているのです。
細いパーツをくっつけて、「はい爪です」ではないんです。
枠を鋳造して最初から爪が出来上がっているものとはもちろん違うんです。
ベビーパールは1石表面にヒビが入っているものがあります。
こちらは、付け替えとなると接着剤を使用する事になると思いますし、現状の見た目で交換が必要だなという程ではありませんので、このままでの納品を考えております。
時代は・・・
難しいですよねぇ、地金をしっかり使ったがっしり感で考えると昭和の後期とか平成とかそういう事も頭をよぎりますが、
帯紐を通す輪の細さ、刻印など考えると、やっぱり昭和かな
では、一体いつなんだ?
となると迷ってしまいますので、
昭和30−50年代前後かな?
というぼんやりしすぎている感じですみません
横 x 縦 :約 25.6mm x 20.1mm
厚み 石座の下から頂上 約11.5mm / 帯紐を通す輪の下から頂上 約14.3mm
刻印は K18(陽刻)
仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
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