昭和のハンドメイドリング・・・
うーん、なんだか午前中は更新のゴールデンタイムだったのに、キーボードを打つ手が動かないので、またゆるゆると記事を書いてみることにします・・・
プラチナ、ダイヤモンド取巻きの千本透かし。
このスタイルは、自分の中では昭和ジュエリーを象徴するスタイルとの位置づけです。
何故かというと、約十年前に昭和ジュエリーという言葉を使い始めましたがそのきっかけとなったのがこのスタイルだったんですよねぇ~
昭和ジュエリーと名付ける前は、いろいろ扱う中で何だか良いなぁ~ 位のものでしたが、
え?これが手作りなんだ…
で、現代のジュエリーは、たいていが鋳造品なんだ…
という事を少しずつ知っていく事により、
これは、大事にしなきゃいけないものだ
という意識が出てきました。
量産されたものと、一つ一つ高い技術で手作りされたものが同じ評価という事には違和感を感じます。
その後、昭和ジュエリー という言葉は独り歩きしてしまい、いろんなところで使われるようになりましたが、
高い技術、高い意識によって作られたハンドメイド品と量産品が同じような評価基準でよいのだろうか??
この当初に感じた違和感は今でも変わることがありません。
ちょっと脱線
こちらのリング。
千本透かしの角度が中心から放射状というのではない。透かしの長さが微妙に長いところに、作者の意図やこだわりを感じますね。
ビシーッと鋸刃で透かした千本透かし。う~ん、上手
無思考な石座ではなく、取巻きのダイヤモンドの外側は、より光を取り込むために削っています。
そんなことはほとんどの人は気づきませんし、だーれも気にすることはないでしょう。
でも、やっぱりこういう作り手の意図や技術を受け止めるアンテナ感度を高めていくことは楽しい事ですし、大事なことだと思っています。
こういう作り手の技術や意図を読み解く作業というのは、
私が、陶磁器をよく扱っていたから。という影響は大きいと思います。
陶磁器はジュエリーと違い素材価値はありませんからね。
てか、なんなんだ今日の記事は💦
どこに着地点を・・・
まぁ、いい続けよう。
手作業の痕跡が確認できるその姿…
その違いは何?と言われるとどうこたえるのがよいかわかりませんが、
現代のゆがみのないガラスと、昔の建造物にある波打ったガラスどちらがお好きですか?
・・・というのはちょっと違うなぁ…
手描きの絵付けと、転写(プリント)の絵付けどちらが好きですか?
まぁ、こちらの方がしっくりくるかな…
大抵の人は、そういう事も意識したこともないと思います。
意識しないと違いなんて見えないものです。
でも、意識しだすと見えてくるんですよ… その違いが…
どっちが良くて、どっちがダメ というのも無くて、
鋳造品でも、きちんとした作りの良品は沢山あります。
でも、上手な手描きの絵付けってイイよね、上手な手作りのジュエリーってイイよね!
的な事は、言い続けたいな と思っております。
千本透かしと、石座の間にスペースを作っています。
輪っかを並べています。輪っかも作っていると思います。(ホース状のパーツを作りカット・・・だと思います)
ひと手間というよりそこそこの作業量ですね。
現代の人だと、そもそも千本透かしを手作りしようとかそういう発想はまずないですよね・・・
工賃パネェ状態・・・
現代感覚だと割りに合わなくなったりして生み出されなくなってしまったものが残っている。
これが、古いジュエリーの楽しさの一つですね。
持ち上げといて落とす形で申し訳ないのですが、
サイズアップの痕跡がありまして、あまり上手ではない人が仕事してますね💦
残念。
サイズ直しのご要望があれば、残念な部分を残念でない形にしようと思っています。
サイズアップの痕跡あり 刻印は Pt(陰刻)
仕上げ他メンテナンスの後納品いたします。
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