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日本で作られたメキシコ産のファイアオパール、千本透かしのヴィンテージリング
ぷっくりまあるいオパール
写真では赤が目立っている感じですが、実物はそこまで目立った感じではありません。
表面のコンディションは、微細なキズはあるものの、綺麗です。
内部にインクルージョンはあります。
取巻きのダイヤモンドは綺麗です。
ダイヤモンドの留め方が、鏨で爪を起こしたり、溝にはめたりではなく、グイっとミル打ちを打つように丸い粒を作ると同時にダイヤモンドを押さえる形で爪を作っているのが面白いですね。
とか、こんな部分に面白いとか感じる人いるんかな?
でも、こういう珍しいやり方ってその職人さんの思考が見え隠れしている部分なので面白いんですよね。
ヴィンテージジュエリーの良さは金属の加工の手段が曲げたり伸ばしたり彫ったり溶接したり等々人力で加工されている割合が大きいところだったりもしますね。
アームも面取りがなされていますが、現代のリングはモーターを使ってバフで磨くという方が作業効率的に良いという事だと思うのですが、わざわざ面を作ってその面ごとに磨くという工程は手間のわりに見た目の効果が少ないからあまり見られなくなった。という事なのかな?と思ったりします。
人力で作られたものを見ていると、逆に工業社会だったり情報社会だったりの中で生活しているという事を俯瞰できるといいますか、私たちがいかに電力や半導体の技術に支えられて生きているかに気付かされるといいますかなんといいますか…
古いものを眺める というのは現代とは違う世界で作られたものを眺めるというような面もあって、それを身に着けたり持ち運んだりできる。
というのはジュエリーの良さでもありますね。
こんもりとしたオパール、やや高めの石座、唐草の時代の雰囲気もあるリングですね。
石座は手作り、アームも手作りだと思います。
時代は、昭和40‐50年代?
刻印は P.M(陽刻)
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